学習指導要領では、情報活用能力の育成のため新聞などの活用を図ることが明記されています。本校も、国語科や社会科などに新聞記事を使ったワークシートを活用しています。28日、30日と二日間、3年生、5・6年生の教室で、新聞記事を使った学習をしました。講師として、もと上浦小学校長で、現在徳島新聞社NIEコーディネーターの、野口幸司先生にご指導いただき、国語の教科書の単元の内容に関連した新聞記事を使ったワークシートをもとに学習を進めました。
3年生は、国語の教科書単元「道具のひみつをつたえよう」に関連した「県西部の急傾斜地農法」の記事を活用した学習でした。「調べたことを整理する」という学習のめあてをもって、新聞記事から読み取ったことをもとにレポートにまとめていきました。5年生では単元「和の文化を発信しよう」の学習のめあて「目的に応じて情報を関連付ける」に向けて、「美馬和傘」の記事をもとに、自分なりのキャッチコピーを考えたり記事の内容をまとめたりしながらポスターを作成しました。6年生では、学習のめあて「相手や目的に応じて情報を発信する」の単元「発信しよう、わたしたちのSDGS」に関連した記事を使った学習でした。記事やグラフから読み取ったことを、自分の考えを交えながら、読む人に分かりやすく伝える文章を考えました。どの学年の子供たちも、記事を読んでもった自分の考えと、その根拠になった部分をしっかりと関連付けて表現することができました。最後に全体で発表することで、同じ教材でも、人によって、異なる考えをもったり、いろいろな表現の仕方があったりすることに気づくこともできました。
新聞記事をもとに身近な地域の記事を教材にすることで、より興味関心をもって学習を進めることができました。学習を終えた子供たちからも「楽しかった。」「頑張れた。」「2時間でこんな文章が書けると思わなかった。」「すごく自分が成長したように感じる。」という感想が聞かれました。参観した教職員も、講師の先生のご指導から多くのことを学ぶ機会になりました。