10月25日、徳島県小学校陸上運動記録会が、鳴門市のポカリスエットスタジアムで開催されました。
県内の小学生が集い、日頃の練習の成果を競い合うこの大会で、本校の男子400mリレーチームが見事優勝を果たしました。
しかもそのタイムは53.30秒。平成22年に藍住南小学校が記録した53.38秒を上回る大会新記録です!
スタジアムには、朝から緊張感と期待が入り混じった空気が漂っていました。
各校の選手たちがウォーミングアップをする中、本校のリレーメンバーも静かに集中を高めていました。
仲間同士で声をかけ合い、バトンの確認をする姿からは、「絶対にやりきる」という強い意志が感じられました。
第2組最内の2レーンで、いよいよスタート。第1走者が力強く飛び出すと、観客席からは応援の声が一斉に上がりました。
コーナーを駆け抜け、バトンは次の走者へ。その動きはまるで一つの流れのように滑らかで、練習の成果が見事に表れていました。
第2走者は受け取った瞬間にギアを切り替えたような走りを見せ、他チームとの差をみるみるうちに広げていき、スタジアム全体がざわめき始めました。
第3走者がスピードを落とすことなくバトンをつなぎ、最後の直線に入ったアンカーが一気に加速。
腕の振り、足の運び、そして表情には、これまで積み重ねてきた練習のすべてが込められているようで、最後まで力強く前を見据えながら走っていました。
ゴールラインを駆け抜けた瞬間、電光掲示板に表示された「53.30」の数字に、スタジアム全体がどよめき、大きな拍手が巻き起こりました。
「新記録だ!」「すごい!」
観客席からは驚きと歓声が沸き起こり、選手たちは喜びを爆発させながら仲間と抱き合い、歓喜に包まれました。
その表情には、達成感と感謝の気持ちがあふれていました。
選手たちは、日々の練習でタイムを縮めることに挑戦し続け、バトンパスの精度を高めるために何度も繰り返し練習し、互いに声をかけ合いながらチームワークを築いてきました。
大会当日も、緊張の中で仲間を信じて走り抜ける姿がとても印象的で、選手たちの努力と情熱が、記録という形で歴史に刻まれました。
そして、この記録は、個々の力だけでなく、仲間との絆、そして支えてくれた先生方や保護者の皆さまの応援があってこそ生まれたものでしょう。
「53.30秒」のあの時間は、記録としてだけではなく、見る人の心にも深く刻まれ、大きな感動を与えてくれました。
さらに、このリレーチームの中には、個人種目でも輝かしい成績を収めた児童がいます。
幅跳びでは第1位、100m走では第3位という素晴らしい結果を残し、個人でもチームでも力を発揮しました。
男子400mリレーチームのみなさん、本当におめでとうございます!