11月は「とくしまGIGA推進月間」です。
本校でも、学びを豊かにする教育DXの推進を図っております。
例えば、理科では、1人1台のICT端末を授業で日常的・効果的に活用することで、問題解決能力育成の効果増強を目指した授業づくりを行っています。
児童は、単元の最初にタブレット端末上に配布される「学習計画シート」に沿って学習を進めていきます。学習計画シートには、単元のめあて、評価基準、単元の流れ、1時間1時間の学習案、参考資料などが示されています。理科で育成すべき「問題解決の力」を効果的に身に付けられるように、問いの設定→仮説→実験・観察→考察→まとめ・表現という学習の流れを意識できるようになっています。
まず、問いの設定では、キャラクターが登場するストーリー仕立てのスライドを見た後、単元を通してクラス全体で解決していくべき問いは何かを考えます。タブレット上の付箋に入力することで、友達の考えを参照しながら、自分の考えを練り上げていくことができます。ちなみに、直近では、4年生は「どうすればへこんだ卓球ボールを元にもどすことができるのか?」、5年生は「石焼き芋用の丸い石は川のどこで手に入れられるのか?」の問いを設定して単元の学習を進めました。
その後の学習においてもICTを活用します。友達の仮説を参照して自分の仮説と比べたり、実験・観察で記録した動画や画像をタブレット上で共有して情報交換したりします。単元の終末では、問いに対する答えを見つけた子どもたちが、最初に登場したキャラクターにその答えを伝えるための動画を制作します。完成した動画は、タブレット上にアップして全校で共有します。他学年の友達からも、自分が作成した動画に対してコメントをもらえたり、「いいね」ももらえたりします。
学習計画シートがあるので、児童は授業45分の中で自分のペースで学習を進めることができます。この日の4年生の授業では、仮説を早く立てることができた児童が、前単元のまとめ動画の改善に挑んだり、現単元の予習に取り組んだり、スプーンをお湯で温める実験を時間いっぱいひたすらに取り組んだり、それぞれが主体的に学ぶ姿が見られました。単元の終末だった6年生の授業では、ある児童は理科室に行って動画制作に必要な素材をてこを用いて撮影したり、ある児童は教室で問いに対する答えをノートにもう一度まとめて教科書を読んでから動画制作に取り掛かったりしていて、自らの学習を主体的に調整していました。
また、授業の最後には毎回、「振り返りシート」に自らの学びの振り返りを記入します。教師は、全児童の学びの様子や考えを詳しく把握することができるので、個々の児童の学習改善や教師側の指導改善にもつなげることができるようになってます。
ただし、授業でタブレットばかりをむやみやたらに使用しているのではありません。知識の定着等が重要な場面においては、児童は教師の解説を集中して聞き、ノートを用いて黒板に書かれたことをまとめます。タブレットやノートを必要に応じて交互に見直すなどして、それぞれに合った方法で情報を整理し、問題解決の力を身に付けるために学びを深めていくことができるようにしています。
1人1台のICT端末の効果的な活用に関しては、まだまだ道半ばで課題もたくさんありますが、子どもたちのために今後も授業改善に取り組んでいきたいです。