令和5年度修了式（離任式）
感慨深い大切な節目の日
～子供たちのひたむきさと豊かな成長に心からの拍手を～
今朝も冷え込みましたが好天に恵まれ、爽やかな春風とともに本日、令和5年度を締めくくる大切な節目となる「修了式」を迎えました。こうして体育館に全校児童が一堂に集まり儀式を行うのは、私が本校に赴任した令和3年度の始業式以来であります。リモートではなく、最後にこうして全ての子供たちと向き合って最終日を迎えれたことに、私はとても感慨深いものが込み上げてきました。凛とした引き締まった空気感の中、修了式は始まりました。
各学級ごとに修了証（通知表）を代表者に手渡しました。代表者と共に起立した状態でいる学級の児童も、背筋を伸ばし、立派な態度で今日の節目としての想いを共有することができました。また、子供たちの表情からはこの1年間やり遂げたという気概が伝わってきました。先日の卒業式での感動とともに、最高学年の児童が去ったことで一抹の寂しさもありましたが、今日の在校生の表情・態度を見て、今は大きな期待・希望へと気持ちが膨らみました。
学校長の話では、今年度の子供たちの成長やがんばりはもとより、次年度の進級に向けた心構え、特に5年生には最高学年としての自覚や期待を述べました。1年前の4月、今の仲間と共に学年・学級をスタートさせました。その時のことをみんな覚えているでしょうか。傍にいる先生方は、その時の皆さんのキラキラとした眼の輝きを今でもよーく覚えています。校長先生も同じです。今の皆さんはどうでしょう。そう、やっぱり今もみんな輝いています。
この1年間、がんばって学校に通い、楽しいこと、嬉しいこと、苦しいこと、悲しいこと、いっぱい経験したことで、皆さんの頭や心も立派に成長しました。みなさんのひたむきさは、何物にも代え難い宝だと思います。先程代表者に手渡した「修了証（通知表）」を見ながら、1年間の自分を振り返ってください。その成長を次の学年で活かせるよう更なる努力を期待しています。
ここで私から春休みの宿題を一つ出します。それは、「次の学年で『なりたい自分』を考えてみること」です。『なりたい自分』です。がんばって考えておいてください。
それでは、今日で令和5年度の学校生活は最後となります。1年間お世話になったご家族、地域の方々、先生方や友達に「ありがとうございました！」で締めくくれるといいですね。この1年間、本当によくがんばりました。
今朝の仲よし登校班、いつもの光景ですがいつにも増して表情に気概（若しくは春休みへの喜びか）が感じられます。
修了式に先立ち、表彰を行いました。儀式が始まりました。修了証を手渡す校長の手が若干震えているような・・・。代表者と共に起立した学級全員背筋を伸ばし、正に凛とした態度であります。とても意義深い瞬間であります。一年度を締めくくるにふさわしい儀式となりました。1年生もこの一年でこんなに立派に成長しました。5年生も最高学年としての自覚が、今日の態度に表れています。
校長（私）も、37年の教職生活に終止符を打つことになり、子供たちの前で校長としての話はこれが最後かと思うと、万感の思いが込み上げてきました。同時に、この子たちと出会えて本当に良かった、心からそう思いながら自席に戻りました。
【離任式】
引き続き、離任式（教職員とのお別れの式）を行いました。今年度末の定期異動で、12名が退職・転出することになりました。最初に、教頭による一人一人の紹介に続いて、退・転出者が個々に、目の前に居る子供たちに自らの言葉でお別れのメッセージを伝えました。子供たちはいつにも増して真剣に耳と心を傾け、中には目から大粒の涙を流す子もいました。
最後に児童を代表して、5年生の角野美月さんからお別れの言葉がありました。心に響く感謝の辞でありました。胸が震えました。花束贈呈では、一人一人の先生方に素敵な花束をいただきました。ありがとう！大切に飾っておきます。最後は子供たちに見送られながら、私は泣くまいとがんばっていましたが、我慢できず涙が止まらなくなりました。こうして惜別の時間は、あっという間に終わりを迎えました。
「一期一会」この一年間、共に汗を流し、苦楽を共にしてきた家族同然の私たちでした。その別れは私も含め、とてもつらいものがありました。でも、共に過ごしてきたこの一年間の思い出はずっと心の中に残ります。鴨島小学校の子供たちの健やかな成長、先生方のご活躍を願いながら離任式は幕を閉じました。
『出会いは偶然 別れは必然』
次年度の新たな出会いに想いを馳せて、これからもしっかり前を向いて、一歩一歩力いっぱいがんばっていきたいものですね。
時代は変わっても不易なもの、それは鴨島小学校で受け継がれてきた『教育は人なり』であろうと思います。鴨島小学校の校長に赴任し、皆様にお世話になって3年間、いろんなことがありましたが、鴨島の子供たちに出会えて本当に良かった。心からそう思っています。そして、37年の教職人生最後の学校が鴨島であったことをとても誇りに思います。子供たち、先生方、保護者の皆様、地域の方々、関係各位の皆様に心から御礼を申し上げます。
この3年間、本当にお世話になりました。
心から「ありがとうございました！」
『継続は力なり』
令和5年度『完』