令和7年度第6学年の修了式が行われ、6年生の代表者が修了証を受け取りました。式では、卒業にするにあたり、記念品として櫛渕樟寿会と越久基金より文房具をいただき、それぞれ代表者が受け取りました。今年度も卒業生へ記念品をいただき、ありがとうございました。
校長先生から初代校長の樋口健三先生についてのお話がありました。校長室には「樋口健三先生遺品」が置かれています。その中に樋口先生の言葉を書き記した巻物があり、その中身を少し紹介してくれました。「人は,何かの楽しみなくしては、一日も快く暮らすことのできぬものなり。まして永き生涯をや。而してその楽しみといふは、芝居見物、花見月見などの遊びにはあらず、又美しき着物を着、甘き物を喰はんとの慾にもあらねば・・・」と始まり、「『真の楽しみ』を知るは学問の徳なり。学問を為して物の道理を悟らば、決してつまらぬことに迷ふるなきなり」と続き、「清浄無垢の年少子弟をば、皆悉(ことごと)く、学校に入学せしめ、学問の徳によりて、この楽しみを得せしめられむるを望む。」と終わっています。「子どもたちを学校へ」と、村中の家々を廻ったといわれる樋口先生や、その樋口先生によって見いだされた喜田博士のことは、櫛渕小学校では皆さん学習します。実は,この長い文章の中には、こんなことも書かれていたのです。「されば、善からぬ遊びを避けて養生の法を守り、家業に勉強し、努めて倹約を行い、誠の心を以って身を保ち、おのが分限を知りて、独り、他を羨まざれば、敢て楽しみを求めずとも、無上の楽しみを常に、身に伴えるなり。」
つまり、「真の楽しみを得るためには、規則正しい生活をして健康に気をつけること、仕事に励み、贅沢をせずに誠実に生きること、自分を知って人を羨ましいと思わないこと、それが大切である」という意味です。
学ぶことの大切さや人としての生きかたを説いた樋口先生の教えは、「敬義」といわれています。「永久の緑の楠渡る,敬義の風を慕いつつ」と校歌を作詞をしてくださった、森吉芳先生も櫛渕の方です。このように「敬義」の心は、語り継がれ、今も櫛渕の人の心に生き続けています。卒業生の皆さん,この「敬義」の教えを忘れないでください。