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学校紹介

1 校区と児童

(1)校区は、小松島市南東部の那賀川下流に開けた田園地帯で、農家(大部分が兼業農家)が、およそ80%を占めています。主要産業は米作ですが、近年、ハウス栽培が盛んで、キュウリ・トマト・イチゴなどが栽培されています。
 校区は、農業調整区域になっていることから、人口の増加は見られず、児童数も年とともに減少しています。

<令和6年度児童数> (令和6年5月1日現在)
学年 1年 2年 3年 4年 5年 6年
5 2 3 6 9 7 32
児童数 4 7 7 4 5 5 32
9 9 10 10 14 12 64

(2)地域の人々は、緑したたるかつての根上り松を教育や文化のシンボルとして位置づけ、学校教育に深い理解と関心を持っています。校外での体験学習等にも大変協力的です。

(3)人権(同和)教育の取り組みの歴史は古くて、地域での学習会や子ども会活動、PTA活動等にその成果が多く残されています。
 平成23年度は小松島市人権教育研究大会の会場校として、地域ぐるみで人権や命を大切にしていこうと取り組みました。

2 根上り教育

 校歌の一節に「緑滴る根上りの、松のほとりの学舎に」とあるように、坂野小学校の根上り松は、学校創立以来のシンボルとしてその勇姿を誇ってきました。子どもたちはもとより、地域の方々にも長年親しまれ、1959(昭和34)年6月に県の天然記念物に指定されました。しかし、1979(昭和54)年2月、樹齢260余年を経た根上り松の大木は、マツクイムシによる被害で枯死し、切り倒されました。現在、小学校の玄関には、その幹と根の一部が標本として展示され、他にも、かつての卒業生が記念に制作した根上り松の作品がいくつか校内に掲示されいます。
 かつて本校の校地内には、十数本の根上り松がありましたが、それらは、昔砂州であった「坂野“坂(砂丘)のある野”」で、暴風・防砂を兼ねて植えられた黒松の根が露出してできた姿だそうです。「根上り松」は、地域の生活を守り、過酷な自然条件を克服して、農耕を可能にしてくれました。また、大きな根っこは、子どもたちの格好の遊び場となって、数知れず夢と豊かな心を育み続けてきました。樹齢260余年に及んで、大地に力強く根を張り、天にむかってたくましく伸びている松は、地域の人々の様々な思いを受け、人生の師として、また守り神として崇敬されてきたのです。
 その精神は、「根上り教育」の伝統となり、根上り松が枯死して40余年たった今も、本校教育の中核として脈々と生き続けています。松に負けないたくましさと世のため人のために役立とうとする心豊かな人間の育成をめざす「根上り教育」の精神を、これからも大切にしていこうと考えています。

校歌・校章・根上り松

3 イチョウの花子

 根上り松が校庭から消えた後、根上り松に代わるシンボルとなったのが大きなイチョウの木です。大きく張り巡らせた枝は、四季折々に(姿)色を変え、小学校の子どもたちを見守り、育ててくれています。
 毎年秋になると、このイチョウはたくさんの葉とギンナンを落とします。子どもたちは,ギンナンのなる雌株のこの木を「イチョウの花子」と呼び、親しんでいます。

4 学校教育目標

【教育目標】

  1. 人権意識を高め、人間尊重の精神に支えられた思いやりの心と、共に生きる実践力を育成する。
  2. 児童一人ひとりの個性を生かすとともに、自ら学ぶ意欲と主体的・創造的精神に満ちたたくましい児童を育成する。
    • [めざす児童像]
      1. 進んで学習する子(自主・創造)・・・(よく考える子)
      2. 人のためにはたらく子(福祉・協力)・・・(やさしい子)
      3. 元気にがんばる子(責任・体力)・・・(たくましい子)
    • [めざす学校像]
      1. 楽しい学校
      2. 美しい学校
      3. 活力のある学校
    • [めざす教師像]
      1. 愛と情熱のみなぎる教師
      2. 子どもとともに学び続ける教師
      3. 責任感と協調性のある教師

【経営の基本方針】

  1. 人間尊重の精神を高め、心豊かな実践力のある子どもを育てる。
  2. すべては子どもに始まる。子ども理解に徹し、周到な計画のもとに教育活動を推進する。
  3. 基礎・基本の徹底、自ら学ぶ力の育成、個性の伸長を図る授業改善に努める。
  4. 教師こそ最大の教育環境であることを自覚し、自らの資質、指導力の向上に努める。
  5. 学校・家庭・地域社会の連携を密にし、開かれた学校経営に努める。

5 校歌

作詞:船越 永春
作曲:土橋 アサヨ

大正元年10月1日 制定

  1. 緑滴る根上りの 松のほとりの学舎に 共に手をとり睦じく 通う幾百の友達よ
  2. 日々に智を増し体を練り 徳を磨きて師の君の 教えの道を学びてぞ いよよ益々励みなん
  3. 常盤の松の色深く 雄々しく立てるその姿 松に劣らぬ勇気もて 学びの道にいそしまん