『笑顔いっぱい・元気いっぱい・夢いっぱい』とのスローガンをもとに教育活動を進めているだけあり、昼休み等「元気いっぱい」に運動場で遊ぶ姿が印象的なのですが、本校では、こういった日課の中で「静寂のひととき」が訪れる時間帯があります。
(1)「読書タイム」(2)「自分みがき(清掃活動)」です。いずれの時間帯も、実は、私も好きな時間帯であり、こういったことの丁寧な取組の積み重ねが本校の底力になっているのかなと日々感心しています。
「読書タイム」は、朝会のない月曜日と毎木曜日に、「朝の活動」時間に行われています。あらかじめ、各自思い思いに選んだ本と15分間黙って向き合う取組です。
廊下を通ってみても、どの教室も、「シーン…。」としています。それぞれが「本の世界」に没入し、それぞれがざまざまなことを感じ取っている様子です。教師も同様に自分の好きな本を持ってきて、「ロールモデル」といった感じで、同じ空間で本の世界を楽しんでいます。
「読解力」をつけていくというのは、一朝一夕にいかないものですが、こういった日々の地道な取組が「心の糧」となり、総合的な人間としての成長、ひいては「読解力」の向上等につながればいいなと考えています。
本校の「自分みがき」とは、いわゆる「清掃活動」であり、学校をピカピカにしていく中で、特に「心」の面に特化・焦点化する中で、心もピカピカにしていく取組です。
日々15分間の取組ですが、その時間はBGM等も流さず、黙って「自分みがき」に没頭します。不思議なものですが、清掃活動時間なのに、校舎内が「シーン…。」と静まりかえります。
それぞれの教師も、ぞうきんを片手に一緒に取り組んだり、子どもたちの素晴らしい姿を写真におさめたり、小さな声で「ありがとう!」とささやいたり、黙って「グッドサイン」を送ったりして、子どもたちの取組を静かに応援しています。
子どもたち一人ひとりの丁寧な取組の様子を見ていると、むしろこちらの方が「心洗われるような気持ち」がしていますが、こういう取組を大切にできる子というのは、きっと素敵な大人になっていくのでしょうね。