4年生の授業を見に行くと、3階のベランダに全員が出てしゃがみこんでいます。
しかも無言、下を向いたまま。
ベランダに出てみると、「ろう石」を手にお絵かきに夢中でした。
安房直子さんの「初雪の日に」という物語を学習しているのですが、そのお話の中に「ろう石でかかれた石けりの輪」が出てくるのです。
令和の子どもたちは「ろう石」って何?です。
石で道路に落書き?道でけんけんぱ?状態です。
そこで担任が本物のろう石を用意して、ろう石でコンクリートの上に絵を描く体験をする機会をつくりました。
この体験をとおして、イメージがさらに広がり、ふくらみ、子どもたちは物語の世界にどんどん入り込んでいくことでしょう。
漂う昭和感。
異世界への入口のようです。
まるで「初雪の降る日」の、どこまでも続く石けりの輪のように。
4年生のみなさん、あんまり深く入り込みすぎて、うさぎたちに連れて行かれ、帰ってこられなくなったりしないように。。。