4年 文字絵の体験

7月11日、4年生が文字絵を体験しました。講師は、光照会代表で文字絵作家の近藤真千子さんです。近藤さんは、絵から象形文字、そして象形文字から漢字が作られ、ひらがな・カタカナへと進化させてきた人々に敬意を抱き、文字のなりたちに興味を持たれたようです。その後、近藤さんは、漢字から絵にさかのぼって表現できないかと考え、試行錯誤しながら、現在、文字絵作品を創作されています。子どもたちには、文字の歴史やなりたちについて、「元」や「旦」、「水」や「漁」を例に挙げて、分かりやすく穏やかにお話をしていただきました。また、見た目は黒の墨でしたが、少しの水を加え硯ですってみると、赤や青、緑や紫の墨ができる「色墨」についても紹介してくださり、実際にその色墨を使って作品を書くことができました。子どもたちは、象形文字を選んで書いたり、自分の名前の一文字で形を工夫して書いたり、墨の濃さを変えてみたりと、自分の思いをのびのびと表現することができていました。完成した作品を近藤先生に認められ、ほめられた子どもたちは、にこにこ顔でした。文字絵という「書」に触れて、4年生の子どもたちは、筆で表現する喜びと色や形を工夫する楽しさを存分に味わっていました。予定された2時間が、あっという間に過ぎたと感じるほど、子どもたちは集中していました。