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井川中学校の校舎

人権研究授業(1年生)

 1月31日(水),1年生の人権研究授業を行いました。被差別部落出身の江口いとさんが詠まれた『招かれなかったお誕生会』という詩から,自分自身を見つめ直しました。江口いとさんの孫である千恵ちゃんが受けた差別に憤りを感じつつ,自分の心の中にもある弱さに気づいてほしい,そして,どうすれば「差別と闘う生き方」ができるのかを自分事として考えられる人になってほしいという思いを込めて,授業を行いました。

 生徒の,自分自身と向き合う真剣な表情や,自ら手を挙げて力強く発表する姿,友だちの意見に耳を傾け心で聴こうとする態度に,大変感動した1時間となりました。

 人間誰しも弱い心をもっています。今回の授業で,自分自身の弱い心に気づき,向き合うことができました。そして,この気づきを,これからの生活の中で言動にうつしていく姿を見守れることを,心から期待しています。

最初に,詩を読んだ感想を全員が発表していきました。
「部落差別は悲しいから,絶対になくなってほしいと思います。」
A子ちゃんのお母さんが,千恵ちゃんをお誕生会に呼ばなかった理由とそれについてどう思うか発表しました。
「A子ちゃんのお母さんが部落差別をしていることは,自分勝手で恥ずかしいことだと思います。」
自ら手を挙げて,自分の意見を発表しています。
ここで,自分自身の生活を振り返り,心を見つめ直しました。
「見ているだけで止めなければ,差別しているのと同じだ。」
「差別をしていないと,自分が差別をされてしまう怖さがあると思う。」
「人の一部だけを見て,判断しないようにしたい。周りに流されず,自分の意志で行動したい。」
皆さんなら「差別と闘う生き方」ができると,信じています。1年生全員でさらに成長していきましょう。