12月1日(月)、全校集会で「いじめ」について話をしました。
「3,035」この数字は昨年度1年間で徳島県の学校で認知されたいじめの件数です。1,000人当たりにすると45件。
この数は毎年更新していて、今いじめは教育現場で大きな問題となっています。
いじめで共通しているのは、大人の目が届かない場所や大人の目を盗める場所で発生しやすいということです。
いじめは「善悪の区別がつかない子どもが行うもの」と捉えられがちですが、そうではありません。
多くの子どもは、いじめが「悪いこと」であることを知っています。
だから大人に見つかって叱られないような方法で、それを実行してしまいます。
みなさんは、人目のつかないところで赤信号を渡ったことがありませんか。
抑止するには、通報されやすい、早期発見されやすい環境をつくることが必要です。
ですから先日アンケート調査をしました。校舎内外の見回りも先生方にお願いしています。
つまりいじめは、「善/悪」の問題とは別に、「アウト/セーフ」の問題です。
赤信号で渡るのは「悪」だけど、誰も見ていないから「セーフ」、何人かが先に渡ったから「セーフ」、急いでいるから「セーフ」と言った具合に。
「あの先生の授業なら」「あいつなら」「楽しいから」「SNSなら」…。
特定条件下では集団内の理屈によって、暴力や陰口などが「セーフ」なものとされてしまいます。
17日には県内一斉にいじめ防止授業が行われます。「いじめはすぐ見つかるからアウトなのだ」と知っていてください。