Okinawa

Okinawa

　1年生は、もう修学旅行の準備に入っています。単なる遊びの旅行ではなく、本校の場合平和学習という大きなテーマがあります。それは修学旅行の行き先が変わろうとも、不変。広島・長崎なら原子爆弾の怖さと戦争の愚かさ。沖縄では戦争が住民全てを巻き込み、心をズタズタにしてしまうこと。今回1年生は修学旅行2ヶ月半前ということで、すでに平和学習に入っています。楽しいことや班、持ち物とかは2年生人ってからなのですが、平和学習は学ぶことがたくさんあって、今からじゃないと間に合わないのです。

　私も何度か沖縄の修学旅行を引率しましたが、行く度に学びが深くなると思います。見つかるので声を出してはいけない洞窟に逃げ込んだ住民。でもその中には赤ん坊も。赤ちゃんに泣くな！声出すな！そんなことは無理。でも泣かれると同じ洞窟に逃げ込んだ人は見つかって殺されてしまうかもしれない・・・そんなとき、平常なら決してしないことを望み、してしまう。異常な状況の中で沖縄を何とか守ってきた今の子孫の方々。

　映像では伝わらない。その暗さと冷たさと音。

　こんな経験と学びが少しずつ積み重なっていくことに、修学旅行の意味があると思います。