8/1(土)11:00より鳴門市瀬戸町大島田の田尻浜にて、「鳴門の魅力を発掘する会」及び島田地区、瀬戸地区住民の方々のご協力により、第2回宝塚予科練習生慰霊祭が執り行われました。
昨年度に引き続き、瀬戸中生に住吉丸事件復刻版紙芝居の上演を任され、3年生で参加し、朗読を行いました。地元住民や亡くなった方の遺族の方々、また、翌日の命日に行われる淡路島・阿那賀の春日寺で行われる法要に参加されている方々もこの紙芝居上演を昨年度に知り、参加されているとのことでした。
この住吉丸事件のことについては、終戦以降も軍事機密内容だったため、戦後、約40年ほど多くの方に知ってもらう機会がなかったとか、話すことができなかった出来事だったようです。終戦直前、鳴門海峡で米軍機に住吉丸が襲撃された出来事について、また、この事態を受けて島田地区や北泊地区の漁師が協力し、自分の命を顧みず、勇気を出し小さな手漕ぎの船などで沖合いへ向かい、襲撃を受けた住吉丸船内や船外へ飛び出し海で助けを求めている少年兵を救助した事実がありました。
紙芝居は、この出来事とさらには地元の漁師の方々の人間愛を取り上げた内容となっており、私たち瀬戸中生が復刻版紙芝居を通して、島田地区の人々の思いを受け継ぎ、後世へ語り継いでいくことを決意しました。地元の鳴門市でも昨年より戦没慰霊祭で紙芝居を紹介したり、地元のケーブルテレビで上演した録画を放映していただいたり、新聞各社にも取材を受け、報道されていますのでどんどん広まっています。
紙芝居については初代に旧島田小学校で作成されたものがありましたが、休校とともに紛失してしまったようです。2010(平成22)年の島田小学校休校直前には2名の在校児童しかいなくなり、紙芝居の内容を暗記していたことや地元の方々への聞き取りによるご指導で一昨年度に本校の平和学習の取り組みの一環として紙芝居復刻版が完成し、学習のきっかけにするのが始まりでした。
今回はその島田小学校で最後に残った当時、6年児童であったTさんも慰霊祭へお越しくださり、3年生生徒たちへエールを送ってくださいました。Tさんは「平和であることの大切さについて、私たちができることを実践し、訴え続けていかなければならない。」と熱い思いを語ってくれました。今後もこの紙芝居を通して多くの方へ悲惨な悲劇を繰り返さないように考えを深め、ともに学び合っていきたいと思います。