季節のバトン
今日の給食は、ごはんに阿波尾鶏のからあげ、菜の花のツナあえ、根菜汁、そして牛乳でした。徳島らしさと季節感がぎゅっと詰まったメニューでしたね。
さて、今日の主役は、何といっても菜の花です。黄色い花が咲く前の若い芽を食べるこの野菜は、ほろ苦さの中に春の香りが広がる、日本ならではの季節野菜です。
日本の食文化には「走り・旬・名残り」という美しい考え方があります。
走りは、季節の始まりを告げる先陣。菜の花でいえば、冬の終わり頃に少しずつ出回り始める時期です。
旬は、いちばんおいしく栄養もたっぷりの真ん中。その食材がもっとも輝く時期です✨
そして名残りは、季節の終わりを惜しみながら味わう頃。春が深まるにつれて、また来年へのバトンが渡されます。
私たちは「一番おいしい時」だけを追いかけるのではなく、「はじまりのときめき」と「終わりの余韻」まで味わいながら季節を感じてきました。走りで春の気配に胸をふくらませ、旬で季節の恵みをしっかり味わい、名残りでまた来年を楽しみにする――この流れそのものが、日本人の心を育ててきた食文化なのです。ただお腹を満たすだけでなく、食を通して自然と対話し、季節を口いっぱいに感じること。それが私たちの暮らしに温かさや豊かさをもたらしてきました。ツナと和えた走りの菜の花を味わいながら、根菜汁のぬくもりとともに、冬から春へと移りゆく季節のリレーを感じてみてください🏃♀️
季節は目で見るだけでなく、口でも感じるもの。今日の給食は、その絶好のタイミングでしたね。
春を先取り🌸