徳島県では、各学校におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)による学び・指導の変革や一人一台端末の日常的・効果的な推進のために「徳島ICTモデル」を策定しています。
「徳島ICT活用モデル」では、ICTの活用の段階をS・A・M・Rの4つの段階に分けて、個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実を目指しています。
現在は3つ目の段階である「M」段階の取組を増やしていけるよう各校で推進しているところです。
本校の「M」段階の実践例を紹介します。
(活用例)
1年生保健体育科
単元名:器械運動「マット運動」
ICT活用場面
○教師用の端末でスクリーンに動画を映し、多くの生徒がつまづきやすいところを全体で考え、解決策を共有する。
○一人一台端末を使い、一人一人の課題にあった教師の模範演技の映像を確認し、級友とアドバイスし合ったり、サポートし合ったりしながら練習に取り組む。
○遅延カメラコーナーを用意し、自分の演技の再生動画を確認して練習に取り組めるようにする。
本校では,この時期,全ての学年で器械運動を行い前転・後転や倒立,側転などの技を一つでも多く習得できるよう取り組んでいます。
この日の研究授業はタブレットやICTを大変効果的に使って自分でどうすればより良い技となるか考え、助言もしながら自分たちで主体的に進めることができていました。
マットの枚数、壁に向かって倒立練習ができるコーナーの数、遅延カメラ(自分の技を遅れて再生を見ることができる)のスペース、そして教師の示範演技を数多く見られる一人一台端末など、いったい準備にどれだけの時間がかかったのか想像できないほど用意されていました。
また、中学1年生の体育のレベルでここまで伸ばすことができること、そして1時間の授業の中で技のレベルが上がることに驚きました。
とかくタブレットを使ったり、助言し合ったりする授業は運動の時間を十分確保できないことが多いですが、この授業は生徒が仲間と協力しながら意欲的に練習に取り組み、大汗をかくほど活動時間が確保されていました。
生徒も先生も、そしてICTの力もすごいです。