4月8日「令和6年度1学期始業式」が、生徒から自然に拍手がわき起こるような温かい雰囲気の中で行われ、新たな学年が気持ちよくスタートしました。これから1年間、どうぞよろしくお願いします!
学校長あいさつより(抜粋)
新2年生,新3年生のみなさん、進級おめでとうございます!今日から新たな学年のスタートです。みなさんの姿勢、まなざし、一人一人の表情がとても素晴らしいです。「新たな学年でがんばりたい」という意気込みが伝わってきます。とはいえ、今朝、新しいクラスになる不安や緊張で、学校に来るのが心配だった人もいることでしょう。まずは勇気を出し、自分で朝起きて、こうして学校に来てくれたことをうれしく思います。本当にありがとう。
人は、朝起きて夜眠りにつくまでの間、何回ぐらい選び、決断していると思いますか。選択・決断には「朝起きようか、もう少し寝ようか」といった小さなものから、人生の節目で選ぶ「高校へ行くのか、行かないのか」「仕事はどうするのか」といった大きな選択・決断もあります。
無意識に選び、決断していることも含めると、人は1日に約3万5千回もの選択・決断をしているそうです。みなさんが何か大切なことを選び、決断するとき、「これは本当に自分の幸せにつながっているのか」「自分の周りの人たちの幸せを大事にできているか」を立ち止まって考え、行動できる力をつけてほしいと思います。
この願いを込めて、今年度の学校教育目標は「~今を生き、未来を創る~ 私たちの「幸せ」ウェルビーイングのために、自ら考え選択し、責任をもって行動できる生徒の育成」としました。
今年3月、この富田中学校を卒業していった、みなさんの先輩たちが、卒業プロジェクトに取り組み、それぞれが思い描く、「幸せ」や「未来」、社会全体のウエルビーイングについて、一人一人が心が震えるような素晴らしいプレゼンをしてくれました。ぜひみなさんも、この1年間をかけて「自分にとって、幸せとは何なのか。幸せに生きていくために、どんな自分になりたいのか」自分自身の心の声を聞き、問い続けてほしいと思います。
卒業プロジェクトとあわせて、高校入試の前に何度も何度も、先輩たちと面接練習をしたことを思い出します。面接でよく聞かれる質問には、こんな質問があります。
「あなたは中学校生活の中で、特に力を入れて頑張ったことは何ですか?」
「中学校生活で印象に残っているのはどのようなことですか?」
「あなたは、この3年間で何を学びましたか?」
みなさんの先輩たちは、それぞれの経験や感じたことを自分の言葉で一生懸命に伝えてくれました。それは、特別な言葉や特別な内容でなくてかまわないのです。3年生のみなさんも、2年生のみなさんも、この1年で自分は「ここだけは頑張った」「これは大事にしてきた」と言えるものをぜひ見つけてほしいと願っています。
3年生は中学最後のしめくくりの1年間、2年生は1年後の3学年につながる大事な時期となります。今日から新たなクラスメイト、新たな担任との出会いがあります。大事なのは、この出会いを生かし切ること。クラスは始めからあるものではなく、1年かけてみんなでつくっていくものです。
富田中学校の先生方や職員は、全力でみなさんのチャレンジを応援していきます。今日から始まるこの1年間、生徒も教職員も、だれもが生き生きと力を発揮できる「ウェルビーイングな富田中学校」となるよう心から願っています。