2月18日(火)、落語家の桂七福さんをお招きして「人権落語」講演会を実施しました。
七福さんは、徳島県東みよし町出身で、阿南高専を卒業されていて阿南市とも縁のある上方落語家さんです。
学生の頃は、橘町内のセブンでアルバイトをされていたこともあるそうです。
現在、人権落語、子育て落語、ふるさと落語、人権講演会、ラジオ番組等々、多語を生かされて多方面で活躍されています。
講演会では、最初に、ご自分が落語家になろうと決められた経緯を語られ、子どもたちに「『あなたの夢は?」と聞かれたとき、夢が決まっていなくても『探しています』と答えるといいですよ」というアドバイスをくださいました。また、言葉は力をもっていること、言葉は大切であること、同じ言葉でも言い方やタイミング・使われ方で受け手の捉え方が異なることなどを、わかりやすい例を挙げてお話しくださいました。
その中で、「言われて腹が立つことがあったら、『今の言葉で私は腹が立ちました』ときちんと伝えてください」「相手に伝えたいことがあって、うまく伝わらないとき、ずれて伝わりそうになったときは訂正してください」ということを子どもたちに伝えてくださいました。このことは、いじめに立ち向かう力、いじめをなくしていく力につながることでもあります。大切なことを教えていただき、感謝しています。
講演後半は、落語の特徴や魅力について語っていただき、最後に「動物園」を噺してくれました。虎の皮を被って虎のふりをする男の感情が手に取るように分かり、子どもたちからは笑いが絶えませんでした。
生の落語を聞くのは初めの子どもたちがほとんどでしたが、すっかりその魅力にはまったようでした。
日本の代表的な話芸の一つである落語。様々な人間が描かれ、様々なものの見方があることに気付くことができます。子どもたちには大変貴重な機会となりました。
桂七福さん、ありがとうございました。