4月14日(月)、前日の風雨ですっかり桜が散ってしまいましたが、本日の全校朝会では校長先生が「荘川桜」の話をしてくださいました。
岐阜県高山市荘川町の「荘川桜」は、御母衣ダム建設のためダム湖底に沈んだ集落のお寺の庭に樹齢400年を超えて育っていた桜ですが、ダムによる発電を主導したJ-POWER(電源開発)の初代総裁の高碕さんが中心となって、ダム湖を見下ろす道路沿いに移植されました。J-POWERの社員さんや移植工事の中心となって活躍された庭師さんの孫にあたる方が管理とお世話をし、現在樹齢450年あまりですが、毎年見事な桜を咲かせています。
その桜の2世(子ども)が橘小学校の運動場に堂々と育っています。電源開発50周年を記念して2002年から5年をかけて全国の学校などに荘川桜の種から育てた苗が配られました。橘小学校は橘町にJ-POWER(電源開発)さんがあるご縁で、この2世苗を植樹していただきました。そして、それが今、大きく育っているのです。
橘小学校の子どもたちは、夏の暑いときにはこの桜の木の下で涼んでいますが、「荘川桜」の命を後世につなぎたいと情熱をかけて移植した人々の思いを知ったうえで、生命力の強いこの桜のようにたくましく生きていってほしいと願います。