12月19日(金)、4年生の子どもたちが、自主防災会の方を講師にお迎えし、昭和南海地震について勉強しました。
小学1年生のときにこの昭和南海地震を体験した地域の方も来てくださり、子どもたちに貴重な体験談をお話くださいました。
1946年12月21日午前4時19分、和歌山県潮岬沖を震源とするマグニチュード8の大地震が発生し、橘町には津波が何度も押し寄せ、大きな被害が発生しました。
橘町の鵠地区では、多くの家や田んぼが津波に襲われ、地盤沈下が起きたそうです。
小学1年生だった地域の方は、「寝ているとドーンと大きな音がして跳ね起きた。大きな揺れで立っていられず、母親の膝にしがみついていた。」「家族みんなで真っ暗な外を、高台まで必死に歩いて逃げた。父や祖父は農家にとって一番大事な牛を引っ張り、母や姉は鍋釜や着物などを運んだ」と緊迫感溢れる当時の様子を語ってくださいました。
その後この地域の方たちが、地盤沈下した土地に山を削って土を運び、元の高さにもどすのに何年もかかったことを、担任の先生が紙芝居で紹介してくれました。
南海トラフ地震は歴史的に、約100年の周期で発生しています。
昭和南海地震からすでに79年が経っています。今後30年間には必ず南海トラフ巨大地震が起こると言われています。
地震が起きたときに自分の命を守り、早く高台に避難できるよう、一人一人が備えをすることが必要です。
子どもたちも自分の命は自分で守ることができるよう、家族と一緒に避難経路の確認や家の中の安全な場所確保などに取り組んでほしいと思います。