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GIGAスクール実践について

社会科「未来の工業生産」における実践事例(案)

 

 本授業は、5年生社会科「未来の工業生産」における実践事例です。子どもたちは、教科書や資料集のデータを読み取ることをきっかけに、日本の未来の工業生産について考えています。そのような流れの中で子どもたちは今後の日本の工業は「ロボットを使った国内生産、海外に工場を置き生産する海外生産のどちらに力をいれるべきか」について、それぞれの立場に分かれて話し合いをしていました。

 この時間には、兵庫県洲本市教育委員会学校DX推進委員の美濃正明先生も訪問に来られました。今後のGIGAスクール構想における授業のあり方についてもたくさんのことを教えていただきました。それらの内容を含めて本授業を見ていきます。

 

 GIGAスクール構想におけるSAMRモデルの、M段階を目指した授業です。

M段階では、子どもたち主導でタブレット活用のタイミングを考えるなど自律的な学び方を身につけていきます。

 

 本授業での、「1人1台端末」の活用のポイントは大きく3つです。

 1つ目は、学級全体の意見を手元で見られるということです。ロイロノートの共有機能により、全員の意見が自分のタブレットで見られるようになっています。自分と意見が似ている子や違っている子を確認することができるので、話し合いの時に、誰に対して意見を言えば自分の意見がさらに深まるかを考えながら授業に参加することができていました。

 本授業では、「ロボット生産か海外生産か」の立場が明確に可視化されていました。そして、目の前の端末に映し出された友達の意見を見ながら、自分と同じ意見を見つけたり、質問したい意見に印をつけたりして話し合う準備をしていました。

 また、話し合いが始まると「~と書いている○○さんに質問なのですが」などと友達を巻き込みながら全員で授業を作り上げようとしていました。

 

 2つ目は、必要なときに自分のタイミングで調べ活動ができることです。話し合いの授業では、話し始めてから気になることがでてくることがあります。友達の話を聞いて、気になったことについてはすぐさま調べ、根拠を明確にして話すことができていました。すぐに調べ、根拠を明確に示すことができれば、建設的な話し合いに向かっていきます。

 本授業においても、自分の意見に反論されたときにすぐに、自分たちの意見の裏付けを調べ、答えていました。サイトでの検索はもちろん、「AIの提案」などもうまく活用していました。すぐにデータを調べることができるので、友達の意見にはもちろん、自分の意見をつくるときにも根拠を示すことを意識できるようになってきています。

 

 3つ目は、話し合う力です。「一人一台端末」を子どもたちが使いこなすために必要な力です。友達と話し合う中で、自分の意見を広げたり、深めたりすることができます。そのたためには、

 ・自分の意見を明確にし、立場をはっきりさせる

・友達の意見を引用して発言する

 ・徹底的に友達の意見をメモする

 ・根拠を示す

などたくさんの学び方を身につけることが大切です。富田小学校の子どもたちは、そのような学び方を継続して身につけてきています。話し合いができる学級こそ、自分から学びを深めようとするやる気あふれる子どもたちの姿が生まれます。そして、必要感をもって、「一人一台端末」を活用し、自分の学びを深めることができます。

 

 本授業においても、子どもたちは熱心に授業に取り組み、納得のいくまでミライの工業について話し込んでいました。

 

 今後も富田小学校では、一人ひとりが学びを深める「一人一台端末の」活用方法について研究を重ねていきます。