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えはら中学校

人権講演会(全学年)

令和6年9月25日(水)

 2・3時間目に、体育館で人権講演会を行いました。講師として、徳島県立人権教育推進センター「あいぽーと徳島」から人権啓発推進員の久保 修(くぼおさむ)さんをお迎えしました。

 久保 修さんは、生まれた直後に脳性マヒを発症し、両手・両足・言語に障害を持ち1種2級の重度障害となり、5歳よりリハビリテーション病院に入院し機能回復訓練を行ってきました。小学校1年生では自律歩行が困難でしたが、懸命のリハビリテーションの効果で5年生では自立歩行が可能となったそうです。現在は、自ら自動車を運転し講演場所へも出向くこともでき、積極的に講演活動をなさっています。徳島新聞にも講演回数が1,500回を超えたとの記事があり、久保さんの差別解消に向けての熱心な活動ぶりが紹介されていました。

 講演会のテーマは、「心のバリアフリー」でした。

〇講演会の様子

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進行を務めた人権委員
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校長先生のお話
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講師先生の紹介
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講師先生のプロフィール
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講師先生の講演
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講師先生の講演
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休憩時間に交流する生徒
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生徒たちの様子
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生徒代表からお礼の言葉

 講演の中で、久保先生からは生活面で不便はあるものの「不幸だと思うことはない」と力強く語りかけてくれたうえで、「障がい者を見かけた場合は視線を相手に合わしてから、大丈夫ですか? 何かお手伝いすることはないですか?」と声をかけてください。「それがボランティアの第1歩になります。」と教えてくださりました。また、「この江原中学校に”いじめ”はないでしょうね」と強く問いかけてくれました。その言葉は、生徒たち自身の今までの生き方や身の回りのことについて考えるきっかけになったのではないかと思います。そして、3つのお願いを伝えてくださいました。それは、「自分とまわりの良いところを見つける」こと、「自分とまわりの人を大切にする」こと、「親からもらった一つしかない”命”を大切にする」ことの3つです。自分たちがそのような生活が送れているのか、今一度振り返らないといけないなあと思わせてくれました。講演の最後には、さだまさしさんの「道化師のソネット」という歌を歌って締めくくってくださいました。

 今回の人権講演会に参加したすべての生徒と教員にとって、「今までの自分の生き方」と「これからの生き方」について、また「本当の幸せとは何か」や「お互いの思いを理解し合うことの大切さ」について真剣に考えるきっかけになったと思います。とても素晴らしい講演会でした。

 講師のとして来てくださった久保修さん、大変すばらしい講演をしていただき、大変ありがとうございました。