令和7年12月9日(火)
2年A組が道徳の研究授業を行いました。講師の先生として、徳島県人権教育指導員の徳山富子さんをお迎えしました。
道徳の授業は、「夕焼けが美しい」を資料として同和問題について学習を深めました。
〇授業の様子
授業の後、授業研究会を行いました。授業を観察した教師から授業についての感想や意見、また問題提起などを出し合い、最後に講師先生から今回の授業についてや、これからの同和問題学習の進め方や資料のとらえ方などについて詳しく教えてくださいました。
〇授業研究会の様子
今回の授業では、グループでこれまで学んだことをまとめたり、これまでの自分自身の生活と資料の内容を重ねたりしながら同和問題について考えました。差別によって奪われてきた文字を一文字一文字を獲得していく喜び、それによってこれまで見えていた夕日が「美しい」と感じるその気持ちを共感することで、部落差別の不合理さや怒り、許さない気持ちを育むことができたと思います。また、最後に、差別解消に向けて、なかなか周りを信頼することができず、素直になれなかった自分だったが、これからは仲間を信じ、認め合う喜びや強さを身に付け、いじめや差別をなくしていく生き方をしていきたいという思いの作文を読んでくれた生徒がいました。その生徒に続き、数名の生徒がその生徒に応える意見や感想を話してくれました。
講師先生からは、ともに学び合う授業の在り方やそのための教師の発問や授業の進め方について教えてくださいました。また、もっと「夕焼けが美しい」と感じる作者の思いについて生徒が話し合っても良かったのではないという指摘もいただきました。さらに同和問題学習において「水平社宣言」の学習の大切さも教えてくださいました。それらは、授業者だけでなく、参観した全ての教員にとってもこれからの学習に生かせるお話であり、有意義な時間となりました。
授業を行った担任の先生方、生徒の皆さん、いい授業を参観させてもらい、ありがとうございました。
また、講師の先生、大変貴重なお話をいただきありがとうございました。