令和6年度入学式式辞

さて、先ほど担任から名前を呼ばれ、入学の決意とともに大きな声で返事を聞かせてくれた51名の入学生の皆さん、おめでとうございます。私たちは、みなさんの入学を心待ちにしていました。心から歓迎しお祝いいたします。
みなさんの表情を見ていると、緊張感とこれから始まる中学生活に大きな期待をもっている様子が伝わってきます。
「どんな勉強をするのだろうか」「どんな人と出会うのだろうか」「どんな毎日になるのだろうか」
新しい発見や新しい出会いそして、新しい生活を切りひらいていくのは自分自身です。何事にも前向きに取り組み、お互いを思いやり、協力し合って充実した中学生活を送ってほしいと思っています。
入学式にあたり、みなさんに期待し、お願いしたいことが3つあります。
1つ目は、これからは、自分から進んで学ぶ生徒になってください。
明日から始まる中学校での授業や様々な活動では、時には間違ったり、失敗することもあると思います。ですが、決して恥ずかしいことではありません。間違いや失敗は、皆さんを大きく成長させる貴重な経験になります。少し遠回りしてしまったとしても、新しい出会いがあったり、思いがけない発見があったりすることもあります。新しく出会った友達との学び合いの中で「分かる」ことや「できる」ことを一つ一つ積み上げて、学ぶ楽しさや面白さをたくさん感じてください。私たち教職員も共に学んでいきたいと思います。
2つ目は思いやりをもち、助け合える生徒になってください。わがままを言って自分勝手な行動をしたり、友達が嫌がることをしたりしていては、みんなが気持ちのよい学校生活を送ることはできません。一人の友達のことをみんなが大切に思い、相手の気持ちになって優しい心遣いをすることが、居心地のよいクラスをつくります。お互いの意見や考えの違いを認め合い、高め合うことで、自分も集団も豊かに成長していきます。今日からクラスの友達と支え合って、充実した中学生活を送ってください。
3つ目は、自分の夢の実現に向かって努力し続ける生徒になってください。
今、自分にできることを丁寧に積み重ねていくことで夢の実現に向かって前進することができます。メジャーリーグで長年活躍した、イチロー選手は、小学生の時に「夢」の作文を書いています。その夢を叶えるために、365日、自分が決めた練習メニューを徹底して実行してきました。一つ一つの練習メニューは簡単にできるようなことですが、ひたすら続けることで、大きな成果につなげるとという生き方を貫きました。「継続は力なり」という言葉のように、皆さんもひたむきに努力を積み重ね自分自身を大きく成長させてください。
中学生活の3年間、日数にすると約千百日、様々なことがみなさんを待っています。日々の教室での勉強や放課後の部活動、高浦中祭や遠足、職場体験学習や修学旅行などの学校行事、楽しいこと、うれしいこと、感動することがたくさんあります。逆に苦しいことや悩むこともあると思います。苦しいとき悩んだとき必ずあなたを支えてくれる人がいます。それは友達、仲間であり、先輩であり、先生方です。そして一番身近には家族の方がいらっしゃいます。頑張って困難を乗り越えた人は、次は助ける人、支える人になってください。そういう輪の中でともに高浦中学校を創っていきましょう。