徳島県人権教育指導員の徳山富子さんを講師にお招きし、人権講演会を開催しました。演題は私が決める「私の生き方」です。差別がある社会の中で、私たちはどのような生き方をしていくべきかを、徳山さんと一緒に考えました。差別をなくすためには、日常生活の中にある差別的な価値観や偏見に基づく表現に対して、「どうして?」「それはおかしい」「間違っている」等と切り返したり質問したりする力を身に付けていくことが大切だと教えてくださいました。
また、「菜の花」のお話では人間としての当たり前の権利を求めて、たった一人で行動を起こした主人公の思いにふれ、その想いを受け継ぎ、人を大切にする生き方を選びたいというみんなの気持ちが高まりました。それぞれが今いる場所からたくさんの菜の花を咲かせ、差別やいじめのない社会を築いていきたいと思います。
会場設営と講演会の進行を担当してくれた人権いじめ防止委員会のみなさん、ありがとうございました。
【生徒の感想(抜粋)です】
○質問する力が大切だと学びました。これからは、もしマイナスなイメージのうわさを聞いたとしても、「それはなんで?」と聞き返せるようにしたいと思いました。そこで「うのみ」にしてしまうか、聞き返して正しい情報を取り入れるかによって、さらにそこからマイナスなうわさが広がるか、広まらずにストップするかが変わってくるのだなと気づきました。
○太郎さんと良子さんの話を聞いて、差別をすると、する側とされる側、どっちもが苦しむことが分かりました。印象に残ったことは、差別的な価値観や偏見に基づく表現に対して切り返す力、質問する力を身につけるということです。差別や偏見をなくすために、自分のできることをやろうという気持ちができて、勉強になりました。
○お話を聞いて4つのことが分かり、これからの生活につなげたいと思いました。1つ目は、同和問題についての知識を身につけようと思いました。差別をしないために、一番大切だと思いました。2つ目は、コミュニケーション能力を高めようと思いました。自分が思っていることや知っていることを発言するのも、差別をしないことにつながると思いました。3つ目は、差別的な価値観や偏見のもとになることに言い返す力や、質問する力を身につけたいです。これができると、差別をなくすことにつながると思いました。最後は、何か行動にうつせるようになりたいです。最初は自分だけでも仲間が増えるかもしれないと分かり、言葉に出したり行動に移したりしないと周りに流されてしまうかもしれないと分かったからです。
○菜の花の話で、庄七さんは厳しいお触れを犯してまでウチアケ酒を飲んで死んだのが、なんだかすごい勇敢だなあと思いました。そして、私たちには人権というのがあって、それも法律で守られているんだなと実感することができました。私は、これからは人権について多く知ってもらえるように、少しでも努力して周りの人に伝えていこうと思いました。
○お話を聞いて、自分の生き方は自分で決める事が大事だということ、差別は今もあって、する方もされる方も苦しい思いをすることが分かりました。私は、これから「差別を許さないこと」を私の生き方として行動していこうと思いました。大谷選手のように、自分が決めた生き方が大人になっても生かされるように、今、自分の生き方を決め、するべき行動をしていきたいと思います。差別をそのままにしておくと誰も幸せになれないので、差別について正しい知識を身につけ、うわさ話をうのみにせず、正しいかどうかを判断しする力、切り返す力、質問する力を身につけ、現在も残っている差別をなくしていきたいと思います。
○菜の花のお話を聞いて、自分たちの権利を主張するために、命をかけて行動を起こした庄七がすごいと思いました。また、自分の行動に誇りを持っており、私も自分の行動に誇りが持てるようにしたいです。差別はまだ無くなっておらず、苦しんでいる人がたくさんいます。私は、差別をしないために、そして差別をなくすために今回教えていただいたことを実行していこうと思います。これからの生活の中で、「差別をしない生き方」、「人を大切にする生き方」を選んでいきたいです。