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山城中学校全景

校長あいさつ

 本校のある三好市山城町は、四国のほぼ中央部に位置し、徳島県の最西端にあります。南は高知県、西は愛媛県に隣接しています。吉野川に沿って南北に長く大歩危・小歩危渓谷といった景勝地や塩塚高原などの自然環境に恵まれた地域です。吉野川は、夏にはラフティングや遊覧船で賑わいます。2017年にはこの地でラフティング世界選手権大会が開かれ、多くの外国人が訪れました。また、道の駅にある妖怪屋敷をはじめ、妖怪祭りや妖怪伝説など地域の人たちによって支えられている文化があります。

 本校は、昭和22年に開校し、昭和47年に3中学校1分校を、さらに平成12年に大野中学校を統合し、町内唯一の中学校となりました。また、西祖谷中学校の休校に伴い、西祖谷山村が校区に加わりました。校区はたいへん広くかつ山間部に広がっており、80%以上の生徒がスクールバスや路線バスなどの交通機関を利用して通学しています。校舎は、全国的にもあまり例のない公民館との併設校舎です。木の温もりのある校舎で、地域と共に歩む教育と文化の交流施設として平成18年1月に完成し19年目を迎えました。

 ここ数年生徒数が急減しており、令和6年度は全校生徒36名となりました。しかし、生徒は様々な活動に意欲的で、学習や部活動、学校行事等に一生懸命取り組んでいます。ここ数年は、劇団の方をお招きして表現力や創造力を高める活動も行っています。保護者や地域の方々もたいへん協力的で、教職員や学校によせる願いや熱い思いを感じています。そうした期待に応えるべく、本校の教育目標である「郷土を愛し、心豊かに、たくましく生きる生徒の育成」をめざし、私たち教職員は一丸となって日々の教育実践に取り組んでいます。保護者の皆様や地域の皆様、今後ともご支援・ご協力をよろしくお願いします。

令和6年4月 学校長 井手智