校長室の窓から

ごあいさつ

 見能林小学校長の岩川計成です。今年度もよろしくお願いいたします。

 昨年度3月に、国は新型コロナウイルス感染症対策について、新年度から学校の教育活動でのマスク着用を求めないなどの新しい指針と、更には5月8日からは感染症の分類も2類相等から5類へと区分する旨を打ち出しました。これに伴い「学校保健法施行規則」の一部が改正され、学校においては「出席停止」等の対応もこれまでのインフルエンザに準じたものとなります。学校生活のあらゆる場面において「アフタ・コロナ」の新しい生活様式に転換していくことになります。

 とは言え、安全・安心できる学校生活のため、衛生管理面での基本的な対応はもちろん継続して参ります。ご家庭でも登校時の健康観察も継続していただき、発熱や咳など異状が認められるときには、登校を控えていただきますようお願いいたします。体調不良のまま登校されても十分な学習活動ができず、かえって症状を悪化させてしまう場合もあります。この点につきましてはコロナ禍前も同様です。改めてご理解とご協力をお願いいたします。

 さて、今年度は59名の新1年生を迎え、全校397名の子供たちとともに新しい年度をスタートできる幸せと,皆様の何にも代え難い大切なお子様、日本の未来を切り拓く人財をお預かりする重責を感じています。これからも教職員一同と全力で取り組んで参りますので,よろしくお願いいたします。

 これまでコロナ禍で,子供たちは日常生活、学校生活においていろいろな制限を受けてきました。これまで、当たり前のように繰り返されてきた日常が代え難いものであったこと,ひとつひとつの積み重ねがいかに大切であったこと、私たちはそのことに気付き、改めて、命の尊さ、人を思いやることの大切さ、この艱難から多くのことを学びました。私たちは、どのような難局も知恵と工夫で乗り越えていくことができることを確信したのです。
学校は,子供たちが生き生きと自らの良さを発揮できる場でなければなりません。また,そうであることが期待されています。これからも、皆様の力を借りながら、よりよい学校の姿を目指して参りたいと考えています。よろしくお願いいたします。

 最後に、これまでも繰り返しお話ししてきたことですが,子供の育ちには,3つの時間が必要と言われています。一つ目は,「学校で育つ時間」です。子供たちは,学校での学習活動や集団生活を通して,確かな学力は勿論のこと様々な力を身に付けていくのです。私たち教職員は,大きな役割を担っています。
二つ目は,「家庭で育つ時間」です。保護者の愛情の中で,人としての基盤がつくられます。それ故に,家庭教育は,教育の原点とも言われています。

 三つ目は,「地域で育つ時間」です。地域との関わりは,将来,子供たちが社会で生きていく力を育むためには欠かせません。(家庭や学校以外の場という捉えもあります。)子供たちにとっては,どの時間も大切です。そして、それぞれの時間が役割を持ち,子供たちの育ちに大きく影響していくのです。ですから,近年はその連携が重要視されてきています。今、多くの場面で耳にする「コミュニティー・スクール」は、こうした理念が元になっているのではないでしょうか。今後も,学校は,家庭,地域と一層の連携を強めながら,子供たちのよりよい成長のために共に歩んで参りたいと思っております。何かとお願いすることばかりで恐縮ですが,今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

見小だよりーおまけ号ー