鳴門中学校では11月を「鳴中GIGA推進月間」として、各教科の授業でICTを使用した授業を実践し、教員でお互い授業見学をして、学び合うようにしました。また、家庭学習でタブレットの学習を定着するためにAIドリル「Qubena週間」をつくり、5教科の家庭学習をしました。まだまだ、家庭でのタブレットを使用した学習は定着していないので、これからも継続した使用を促していきたいです。
以下は授業の実践内容です。
国語の授業では自分の体験文に生かせる故事成語を検索し、「Metamoji」を使って体験文を書いて共有しました。
社会の授業では「Metamoji」に授業資料の配付をして、北アメリカ州の各地域でどのような農業が行われているか、配付した資料に書き込みました。授業最後には「Qubena」を使い、まとめをしました。
理科の授業では前時の復習にAIドリル「Qubena」を使っています。正答率の低い問題をリアルタイムに教師が把握し、全体で解説を行っていました。
また、別の授業では授業の導入で「Metamoji」を用い、晴れた日の昼に、鳴門町に吹く風を地図に矢印で記入させて、その根拠をまとめました。
数学の授業ではデジタル教科書を使って、点Pを動かして行くとどんな三角形ができるか確認したり、自転車のスピードメーカーのしくみを動画で見たりしました。
また別の授業では「Metamoji」上にワークシートを配布し、図に補助線を書き込んだり消したりという作業をやりやすくしました。また、生徒が発表者となり、それぞれの図を全員に画面共有しながら生徒自身が自らの求め方を説明するようにしました。「指す」等の機能を効果的に用いて、クラス全体に伝わるように説明できていました。
音楽の授業ではアルトリコーダーのテストをタブレットで行いました。「Metamoji」を使い、個々で演奏する姿を動画で撮影しました。指使いが分かるように何度か撮影し、イヤホンで聴いて確認した後、いちばんよいものだけを先生に送っていました。これにより、対面テストだと一度きりになってしまう実技テストに、何度かチャレンジし、一番いいものを先生に送ることができます。また、教師もモニターで録画できていない生徒をその都度確認することができ、生徒のサポートもしやすくなりました。
保健体育の授業ではバレーボールのスパイク練習にタブレット(タイムシフトカメラ)とプロジェクターを利用し、自分の動きを可視化しました。生徒自身で、ポイントを押さえて動くことができているか、自分や仲間の課題を発見し課題解決に向けてどんなことを意識するかなどを考えていました。
技術の授業では「Metamoji」で編集した発表原稿を基に制作品の発表を班ごとに行いました。班の代表者を発表者にすることで、同クラスの生徒のタブレットに発表者の画面が共有できます。発表者が見て欲しい写真を拡大したり、動画を各自で再生したりできていました。2年AB組共同で発表会を行ったため、別クラスの生徒用に大型モニターで提示もしていました。
自立の授業では自作の俳句を色紙に清書し、俳句の世界を表すカットを入れていました。個々でインターネットの画像を参考にしてカットを描いていました。